55のメッセージー38 記憶の整理(人生編)
◆私は、片付けが大の苦手です。気が付くと、デスクの周りが書類の山になっていることもしばしばです。
クローゼットの中も同様です。春夏秋冬の衣服がぎっしりと詰まっています。なかには、体形の変化によって、残念ながら着られなくなった衣服まで後生大事にしまってあります。
このように、片付けや整理整頓が苦手な私ですが、最近、心掛けていることがあります。
それは、「思い出の整理」です。
長く生きていればいるほど、さまざまな記憶が心に残っていきます。
素敵な記憶もあれば、できれば思い出したくないような、嫌な記憶もあります。
私は、感動した素敵な記憶は「想い出」として心の宝箱に入れ、大切にしまっておくことにしました。
一方、嫌な記憶は、できるだけ引きずらないようにして、心のごみ箱へ手放すことにしました。
素敵な記憶は、何度思い出しても胸が熱くなります。
それらは、自分が生きてきた証しであり、今を生きるための大切なエネルギーにもなります。
一方、嫌な記憶を何度も思い返しても、よいことばかりではありません。
嫌な記憶が頭の中を支配している間は、気持ちが暗くなり、何事にも消極的になってしまいます。
過ぎ去った過去を、今から変えることはできません。
だからこそ、私は、嫌な記憶を紙で包んでそっと手放すような気持ちで、できるだけ思い返さないようにしています。
この考えを持つようになったのは、ある作家の方(お名前は失念してしまいました)のコメントに触れたことがきっかけでした。
「過去の自分の歴史を、すべて書く必要はないと思います。書きたいことだけ書けばよいのです。書きたくないことを、無理に書くことはないのです」
この言葉を聞いて、私は、過去の記憶との向き合い方も同じではないかと考えるようになりました。
以来、嫌な記憶がよみがえりそうになると、「この記憶を、今、思い出す必要はない。心のごみ箱へ」と自分に言い聞かせ、頭の中を整理するようにしています。
それでも、迷惑メールのように、気が付くと頭の受信BOXに嫌な記憶が入り込んでくることがあります。
そんなときは、迷惑フォルダへ移動させ、最後はごみ箱で削除する。その繰り返しです。
そして、涙が出るほど感動した大切な「想い出」の扉を開いては、今日を元気に生きるためのエネルギーをチャージしています。
記憶も、すべてを抱え込む必要はないのかもしれません。
大切にしたい記憶は心の宝物として残し、手放せる記憶は少しずつ手放していく。
そんな「記憶の整理」を意識してみると、思っていた以上に心がすっきりするものです。
さて、心の整理は少しずつ進んでいるようですが、机の上とクローゼットの中は、どうしたらよいのでしょうか……。
こちらの整理は、まだまだ私の課題です。
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