55のメッセージー40 他人の所為にしても始まらない(人生編)
◆「他人の所為にしない」
この言葉は、私がまだ教師になって10年も経たない頃、研修会で指導を受けて以来、ずっと心に響き、大切にしてきた言葉です。
校長時代にも、学校全体に「人の所為にする風潮」が広がっていたことから、学校経営方針の柱の一つとして「人の所為にしない教育の推進」を掲げたことがありました。
私の経験上、人は仕事で壁にぶち当たったとき、大きく二つのタイプに分かれるように思います。
一つは、できない言い訳を並べて消極的になってしまう人。もう一つは、できない理由を見つめ直し、改善を重ねながら、できるまで何度でも挑戦する人です。
確かに、仕事をしていれば、「どうして自分ばかり、こんな目に遭うのだろう」と思いたくなるような窮地に追い込まれることもあります。
私自身も、幾度となく悩み、言い訳を並べたことがありました。
だからこそ、窮地に追い込まれたときに、どのような心の持ち方をするかが、仕事を続けていく上で大きな鍵になると考えています。自分の経験を基に、このブログや先生方の研修会などで、繰り返し発信してきました。
他人の所為にするということは、物事の結果について、自分には責任がないと公言しているようなものです。
言い訳を並べ、他人の所為にしている本人は、それなりの「正義?」を振りかざし、一時的には気持ちが晴れるかもしれません。
しかし、一生懸命に熱弁を振るい、他人の所為にしている姿を、周囲の人たちは冷静に見つめているということを忘れてはなりません。
誰かの所為にする。今度は、自分の所為にされた人が、また別の誰かの所為にしようとする。そして、その人もまた……。
このように、とても見苦しい負の連鎖が続いてしまうこともあるのです。
こうしたマイナスの考え方や消極的な姿勢が職場に蔓延すると、風通しが悪くなり、チームワークや組織としての力も著しく低下してしまいます。
私も未熟だった若い頃には、失敗を他人の所為にして、自分の心を後ろ向きにしてしまったことが何度もあります。
しかし、他人の所為にしたくなったとき、私はある場面を思い出して、踏みとどまることにしています。
それは、1980年10月21日の出来事です。
長嶋茂雄監督の突然の解任記者会見です。
優勝できなかった責任を自ら引き受け、「男のけじめ」という言葉とともに退任を発表された長嶋監督。その姿は、私の人生に大きな影響を与えてくれました。
以前、このブログでもご紹介したように、長嶋さんは「Excuseしない」という、決してぶれることのない姿勢を示されていました。
他人の所為にしない。言い訳をしない。そして、謙虚に自分を振り返る。
その上で、「そんなこともあるさ」と爽やかに気持ちを切り替え、前を向いて進んでいく。
困難に遭遇したときこそ、こんな心の持ち方を大切にしたいものです。
他人を責めるより、自分にできることを考える。
そうすることで、意外と気持ちがすっきりし、次の一歩を踏み出せるものです。
ご参考まで。
※関連記事です。ご覧いただければ幸いです。


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