55のメッセージ34 信じられぬと嘆くよりも 「教育は愛」No.862

55のメッセージ

55のメッセージー34 信じられぬと嘆くよりも(人生編)

◆教師という仕事をしていると、子どもたちに指導したことが、心や行動に届いていないと感じ、嘆くことがあります。

「この前、指導したばかりなのに……」

また、学校内外の人間関係においても、「信じて相談したのに、どうして?」と思うようなことを、幾度となく経験してきました。

若く、純粋な先生が校長室を訪れ、

「子どもたちに指導が届いていなくて、ショックです」

と相談してくれたことが、何度もありました。

同僚との人間関係について、同じように悩みを打ち明けてくれた先生もいました。

私は、子どもたちへの指導が思うように届かないことについては、担任時代に、ある程度、自分なりの答えを見いだしていました。

そもそも、教育という営みは、一度や二度、指導したからといって、子どもたちがすぐに変わるものではありません。

あの手この手と工夫を重ねながら、一人一人の子どもに根気強くかかわり続け、その成長を支えていくものです。

そのことを、私は教職生活の中で学び、心に刻んできました。

しかし、学校内外の人間関係については、そう簡単には割り切れませんでした。

相手を信じていたからこそ、期待を裏切られたと感じ、落ち込んだことも数多くありました。

そんなとき、私の心に浮かんでくるのが、大好きな武田鉄矢さんが歌う、海援隊の名曲「贈る言葉」です。

「信じられぬと嘆くよりも 人を信じて傷つくほうがいい」

武田鉄矢さんが主演された「3年B組金八先生」に夢中になったのは、私が中学生の頃でした。

教師を目指していた私にとって、金八先生の言葉や表情、そして行動は、心に深く刻まれるものでした。

その影響は、今に至るまで続いています。金八先生の姿は、教師としての私の志を支える、大切な存在であり続けているのです。

校長時代、悩みを抱えて相談に来てくれた先生方にも、私はこの一節を贈ったものでした。

そして、相談を終えた先生が校長室を出ていった後、今度は自分自身に言い聞かせるように、一人、口ずさんだものでした。

「信じられぬと嘆くよりも 人を信じて傷つくほうがいい」♪

この言葉に、何度、自分自身を励ましてもらったことでしょう。

人を信じれば、傷つくこともあります。

それでも、人を信じることをやめてしまったら、人と人とのつながりも、そこから生まれる喜びも、失ってしまうのではないでしょうか。

「贈る言葉」のこの一節は、何十年もの間、私に人としての心の持ち方を教え続けてくれた、大切な言葉です。

大好きな武田鉄矢さん、そして金八先生に、心から感謝しています。

本当にありがとうございます。

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55のメッセージ35 本気とは、失敗しても挑戦し続けること(人生編) | 教育は愛

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