55のメッセージ-3 授業力上達の近道は、授業を公開し、検証し、整理して発表すること(教育編)
授業参観だけでは授業力は伸びない
◆「いろいろな先生の授業を参考にしたい」という声を多く聞いてきました。 しかし、授業を参観した先生が、その学びを生かして自ら授業を公開する例は、ほんのわずかです。
見て学ぶことは大切ですが、学んだことを自分の授業に取り入れ、さらに公開して検証するところまで踏み込む先生は少ないのが現状です。
授業は“実践してこそ”上達する
授業は、指導法や教材を知っているだけでは上達しません。 剣道の達人の技を何千回見ても、自分で竹刀を握り、身体で試してみなければ上達しないのと同じです。
授業もまた、実践し、検証し、改善するという循環の中で磨かれていきます。
授業公開・検証・整理の重要性
授業は、明確な目的意識を持って行い、できれば多くの先生に参観していただき、率直な意見を受けることで成長します。
- 授業の成果と課題を検証する
- 課題を整理する
- レポート等にまとめて発表する
- 他者から意見をいただく
こうした臨床的・実証的な取り組みこそが、教師の授業力を育てるのです。
授業者に名乗り出る“勇気”の価値
ある研究会で授業者を募った際、熱心に議論していた先生方が、授業者を決める段になると一斉に静まり返ったそうです。 しかし、一人の先生が勇気を出して手を挙げ、授業者に決まった途端に、再び議論が活発になりました。
研究授業の授業者となれば、指導者から助言を受け、子どもたちを成長させながら自分自身も学べる絶好の機会です。 それなのに、授業公開に後ろ向きな先生が増えていると聞くたびに、残念な思いが募ります。
挑戦する教師を支える言葉
体育主任だった頃、私は先輩から 「授業力上達の近道は、授業を公開し、検証し、整理して発表すること」 と教えられました。
その教えを愚直に守り、授業研究会では積極的に授業者を務め、検証結果を冊子にまとめて配布したことがあります。
その際、 指導的立場の先生から「何のために冊子にしているんだ。思い上がっているのではないか」 と苦言を受け、心が沈んだこともあります。
しかし、尊敬する一人の先生から 「よくまとめられましたね。参会者も驚かれたでしょう」 と温かい言葉をいただき、救われました。
授業力向上への火を灯し続ける
一生懸命に取り組むと、水を差されることもしばしばあります。 それでも、あたたかく見守り、励まそうとしてくださる方も必ずいるはずです。
授業力向上への火を絶やさず、挑戦し続ける教師を目指していただきたい!
── 私は今、授業から離れていますが、自らの教師力、人間力を向上させることを胸に、今日も教育の現場で子どもたちに接しています。
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