100%を求めない。今できるベストでいい! 「教育は愛」No.833

55のメッセージ

55のメッセージー13 100%を求めない。今できるベストでいい! (職場編)

◆教師はつい100%を求めてしまう

教師は専門職です。それゆえに、つい全てにおいて 100%の完成度 を求めがちです。 特に若手の先生方は、学生時代から大変優秀で、大きな失敗を経験してこなかったこともあるのでしょう。仕事にも真剣に、丁寧に取り組んでくれています。 しかし、あまりに100%を求めすぎると、時として気持ちが折れてしまうのではないかと心配になることがあります。

私自身、若い頃は失敗の連続だった

私は若い頃、失敗の連続でした。 学生時代も自由気ままに過ごしていたため、「きっちり物事を行う」という習慣が身についていませんでした。 そのまま教員生活に入り、数えきれないほどの失敗を繰り返し、管理職や先輩方から多くのご指導をいただきました。

そんな私に、ある先輩がこうアドバイスをくださいました。

「千葉先生、20代・30代はいくら失敗しても構いません。しかし、40歳を過ぎたら失敗しないようにしなさい」

この言葉は、私の心に深く刺さりました。 私はその教えの通り、20代・30代は失敗を恐れず挑戦し続け、数限りない失敗をし、多くの方々にご迷惑をおかけしました。

40歳を迎えて感じた重圧

そして40歳を迎えた時、先輩の言葉がズシリと胸にのしかかりました。

「もう、失敗は許されない」

仕事にプレッシャーを感じるようになり、 「40歳になったのだから、100%の成功を求めなくてはならない」 そんな思い込みに自分を追い込んでしまったのです。

自分を支える言葉を探して

試行錯誤の中で、私は自分を支える言葉を探しました。 そして、次の言葉にたどり着きました。

「100%の成功を目指して、今できるベストを尽くせばいい。 たとえ結果が100%に届かなくても悔やむのは止めよう。 今、自分にできるベストを尽くしたのだから」

落合博満選手から学んだ“ベストを尽くす姿”

この考え方のヒントになったのは、プロ野球のバッターの姿です。 ホームランを狙って打席に立ち、持てる力のすべてを出し切って三振に終わったとしても、彼らは怒りを露わにするのではなく、静かにベンチへ戻っていきます。

中でも、落合博満選手の態度は私の心に深く残っています。 落合選手は全打席でホームランを狙っていたそうです。しかし、相手投手も必死です。三振に倒れることだって当然あります。 そんな時、落合選手はバットを叩きつけることもなく、怒りを見せることもなく、空を見上げるようにして何かを考えているような眼差しでベンチへ戻っていきました。 その姿には、チームの4番としての誇りが滲み、胸が震えたものです。

若い先生方へ贈るメッセージ

「大切なのは、今できるベストを尽くすことです。 ベストを尽くしたのですから、たとえ100%の成功を手にできなくても落ち込まないでください。 胸を張って、次に備えましょう!」

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