55のメッセージ36 相談する時には、すでに結論は出している(人生編)
◆何かに思い悩み、人に相談することがあります。
相談する相手は、家族、親しい人、友人、先輩、上司、恩師など、さまざまです。
私も若い頃には気づかなかったのですが、実は、人に相談する時には、すでに自分なりの結論を出していることが多いものです。
まず、相談する相手を考えます。
この時点で、自分が相談したことについて、背中を押してくれそうな人を選んでいることがあります。
反対に、自分の考えに反対することが予想される人には、なかなか相談しようとは思わないものです。
また、家族や親しい人に相談した際、自分の考えとは正反対の意見を言われ、感情的になってしまうこともあります。時には、口論に発展してしまうことさえあります。
冷静に考えてみれば、このような反応をする時には、自分の中ですでに強い決意が固まっていることに気づくはずです。
それでも、人に相談することには大きな意味があります。
自分の基本的な考えが変わらなかったとしても、よりよい選択をするために、他者からアドバイスをいただくことは大切です。
自分の思い込みから抜け出し、冷静な目でもう一度、自分の考えを見つめ直すことができるからです。
相談する相手は、一人でなくてもよいでしょう。
立場や考え方の異なる複数の人に相談し、それぞれの視点からアドバイスをいただくことも、自分の考えを深め、よりよい結論を導き出す上で有効です。
そして、さまざまな意見を聞き、冷静に自分の考えを整理したら、家族にもう一度、話を聞いてもらうことも大切です。
家族は、自分のことを誰よりも身近な立場で考え、支えてくれる、ありがたい存在だからです。
自分の経験を振り返り、「相談すること」について、次のように整理してみました。
◎相談する時には、自分の中ですでに結論が出ていることが多いと自覚する。
◎相談する目的は、自分の考えを肯定してもらうことだけではなく、アドバイスをいただき、頭を冷やして、冷静に考え直すことにある。
◎アドバイスをいただいたら、もう一度、自分自身でじっくり考え、悔いのない選択をする。
◎最終的な選択をしたら、愛する家族にも改めて話を聞いてもらい、思いを共有する。
これらは、私自身の経験から気づいたことを整理したものに過ぎません。
相談する時には、自分の考えを後押ししてもらうことだけを求めるのではなく、異なる意見にも耳を傾ける姿勢を大切にしたいものです。
人に相談することは、自分の考えを確かめるとともに、よりよい選択をするための大切な機会なのです。
このメッセージが、皆さんが何かに悩み、決断しようとする時に、少しでもお役に立てれば幸いです。
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