55のメッセージー37 学び続けて、好きな自分になる(人生編)
◆一緒に仕事をした仲間に、愛と情熱にあふれた若い教師がいました。
彼女は、出勤前にジムで汗を流し、私と同じように、自主的に毎日早朝出勤をしていました。
体育主任を務める彼女は、一人で運動場に出て体育の授業の準備をし、その後、教室で子どもたちを迎える準備をします。学校にいる間も、常に精力的に仕事に取り組んでいました。
また、年間を通して健康管理をしっかりと行い、学校を休むこともありませんでした。
ある日、私はそんな彼女に尋ねたことがあります。
「なぜ、毎日、自主的に人一倍の努力をしているのですか」
彼女は少し照れながらも、きっぱりと答えました。
「好きな自分で居続けるためです」
私は、この言葉を聞いてから、何度も心の中で反芻しました。
何と素敵な言葉でしょう。
そして、考えました。
自分のことを好きでいられる……。
「好きな自分」とは、どのような自分なのだろうか。
努力している自分。
新しいことにチャレンジしている自分。
他人に優しくできる自分。
子どもたちから尊敬される自分。
仲間から信頼される自分。
健康で、元気に過ごせる自分。
考えていくうちに、彼女の言葉は、「自己実現」という四文字につながるのではないかと思いました。
教師として、どのような教師になりたいのか。
家族の一員として、どのような役割を果たしていきたいのか。
一人の人間として、どのような人生を歩んでいきたいのか。
彼女は、こうした思いや願いを全て包含して、「好きな自分」と表現したのではないでしょうか。
仕事、家族、そして人生。
私たちは、さまざまな役割を担いながら生きています。それぞれの場面で理想を掲げ、その実現に向けて一つひとつ取り組んでいくことが大切なのだと思います。
授業に例えるならば、自ら課題を見つけ、解決方法を考え、自分の力で解決していくことに通じるのではないでしょうか。
その方法は、一人ひとり違っていてよいのです。
まさに、教育で大切にされている「個別最適な学び」にも通じる考え方です。
大切なのは、彼女のように、「好きな自分」=「理想の自分」を思い描き、そこに向かって、自分なりの方法で努力を続けていくことだと思います。
もちろん、彼女のように強い意志を持ち、日々チャレンジし続けることは、誰にでも簡単にできることではありません。
だからこそ、自分に合った方法でよいのです。
自分にしかできない方法、自分の心身の健康を大切にしながら、無理なく取り組める方法を考える。そして、できることから少しずつ実践していく。
そうして、一歩ずつ「好きな自分」に近づいていけばよいのだと思います。
そのためには、自分自身を振り返り、新たな気づきを得ながら、学び続けることも必要です。
私も、「好きな自分」の姿を常にアップデートしながら、今なお、心の中に高々と掲げています。
そして、日々、自分にできる方法を考え、一歩ずつ、その実現に向けて取り組んでいます。
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