55のメッセージー43 変えられるのは「今」このときだけ(人生編)
◆過去のことを悔やんで悶々としたり、未来を憂いて不安になったりするのは、人の常だと思います。
「持ち越し苦労」「取り越し苦労」と表現されることもあります。
「あの時、こう決断しておけば良かった。そうすれば、こんなことにならなかったのに」
「あの時、ヒットを打っておけば、負けることはなかったのに」
「あの時、あんなことを言わなければ、こんな状況にはなっていなかったのに」
何万回後悔しても、時は元には戻りません。
それが分かっていても、私たちは繰り返し後悔し、「持ち越し苦労」を重ねてしまうのです。
また、「取り越し苦労」も、しばしばしてしまうものです。
「明日の会議で、自分の提案が通らなかったらどうしよう?」
「明日の試合で、勝てなかったらどうしよう?」
「次の人事異動で、希望が叶わなかったらどうしよう?」
これも、何万回心配したところで、その時を迎えてみなければ分からないことです。
私たちは、停まることのない「時」という汽車に乗っています。
過ぎ去った景色に戻ることもできなければ、まだ見ぬ先の景色を前もって見ることもできません。
見ることができるのは、「今」目の前に広がっている車窓の景色だけなのです。
過去に戻ってやり直すこともできなければ、未来に進んで先回りして何かを変えることもできません。
できることは、ただ一つ。
「今」何をするか、どのように行動するか。それだけです。
分かり切ったことですが、私たちは、その当たり前のことを忘れ、「持ち越し苦労」と「取り越し苦労」に翻弄されてしまうのです。
過去には終止符を打つ。未来のことは、その時が来たら考え、行動すればよいのです。
そう考えるだけでも、「今」に集中できるのではないでしょうか。
それでも、過去を変えたい、未来に進んで今を変えたいという人間の願望は、昔からあります。
だからこそ、「タイムマシン」や「タイムトラベラー」の物語が大人気なのかもしれません。
いや、ひょっとすると科学の進歩は、ますます加速しています。
近い将来、過去や未来を自由に行き来できる時代が来るかもしれません……!?
これは「取り越し苦労」ではなく、「取り越し安楽」でしょうか。
いずれにしても、私たちにできることは、今、この瞬間を大切に生きることなのだと思います。

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