55のメッセージ29 不平不満の愚痴か、感謝の言葉か 「教育は愛」No.856

55のメッセージ

55のメッセージー29 不平不満の愚痴か、感謝の言葉か(職場編)

◆不平不満の愚痴は、聞いている人の心まで後ろ向きにしてしまうことがあります。

反対に、感謝の言葉は、聞いているだけで心を温かくし、仕事への意欲を高めてくれます。

そもそも、職場は楽しいことばかりではありません。

つらいこともあれば、落ち込むこともあります。給料や休暇などの待遇面、働き方について、不平不満が募ることもあるでしょう。

自分がいくら努力しても理解してもらえない。待遇も改善されない。そんな思いから、不平不満を口にし、愚痴をこぼしながら日々の仕事に取り組むようになることもあるかもしれません。

そうなると、表情や言葉にも、どこか暗さやとげとげしさが表れてしまいます。そして、一緒に働く仲間にも、よい影響を与えなくなってしまうのです。

一方、大変な仕事を抱えていても、それをことさらに表に出すことなく、周囲の人に感謝の言葉を掛けている人がいます。

そんな人が近くにいるだけで、心が穏やかになり、「自分も頑張ろう」と前向きな気持ちになるものです。

言葉には「言霊」があるといわれています。

言葉は人の心に伝わり、相手の気持ちや行動にも影響を与えます。だからこそ、私たちは日々の言葉を大切にしなければなりません。

品格を欠く言葉、後ろ向きな言葉、人の悪口。こうした言葉は、清流に汚水を流し込むようなものです。

反対に、苦境に立たされても、マイナスの中からプラスを見つけ出し、そのよさを言葉にして明るく伝えていく。そうした姿勢が、周囲の人の心を動かし、状況を少しずつ好転させるきっかけになるのではないでしょうか。

公立学校の教員を取り巻く環境は、年々厳しさを増しています。

授業や教育活動だけでなく、保護者への対応や関係機関との連携など、対応しなければならない業務も増えています。

待遇面についても、民間企業と比べて大幅な改善が実感できないと感じる人もいるでしょう。

さらに、近年は定年年齢が65歳へと引き上げられ、60歳を過ぎると、給料が大幅に減額される仕組みもあります。給料が下がっても、仕事の内容や量がそれに応じて減るとは限りません。

こうした状況に、理不尽さを感じるのも無理はありません。もちろん、民間企業にも、同じように厳しい状況に置かれている人たちが大勢います。

一方で、教員という仕事には、安定した身分や定期的な給与、賞与など、生活の基盤を支える仕組みがあります。民間企業の営業職のように、売上目標などの数値によって直接評価される仕事とも異なります。

もちろん、教員の仕事も、単に勤続年数だけで評価できるものではありません。子どもたちの成長を支えるために、日々の実践を振り返り、自らを磨き続けることが求められます。

どんな仕事にも、光があれば影もあります。

光に目を向け、感謝の気持ちを持って仕事に取り組むのか。それとも、影の部分に心を支配され、不平不満や愚痴をこぼしながら仕事をするのか。

その違いは、自分自身の心のあり方だけでなく、職場の雰囲気や、周囲の人たちの気持ちにも影響を与えます。

教師という仕事は、子どもたちの未来を拓く、尊い営みです。

だからこそ、日々の仕事の中に光を見いだし、感謝の言葉を大切にしてほしいと思います。

一人一人の教師が、感謝の言葉で職場を明るく照らす。

その温かな雰囲気の中で、子どもたちの未来を育んでいってほしいと、心から願っています。

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